柚木沙弥郎―わきあがる色と形

岡山県立美術館では、岡山ゆかりの現代作家を紹介する展覧会として、柚木沙弥郎(ゆのき さみろう)氏の展覧会を開催いたします。

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最終日

展覧会もいよいよ最終日を迎えました。
午後3時ごろから天気が回復し、閉館した今も、青空が見えます。

4000人近いお客さまに展覧会をごらんいただきました。
遠路はるばるいらっしゃった方や、何度も見に来られた方もいらっしゃいました。
本当にありがとうございました。

ボランティアさんもおつかれさま。この展示風景も今日まで。名残惜しく思います。

明日からは展示室の片付けです。その後、作品をご所蔵者のもとにお返しに上がります。

舞台裏のことですが、これが、気の抜けない最後の大仕事です。

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美術の夕べ

展覧会も今週末までになりました。
今日は最後の夜間開館日で、恒例の「美術の夕べ」。

たくさんの方々にお集まりいただき、フロアレクチャーもやりがいがありました。
どうもありがとうございました。

気になるのは明日からのお天気ですが、
当館での柚木さんの展覧会もいよいよ見納めです。

どうぞお見逃しなく!

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昨日の美術館講座 / 記事掲載のご案内

昨日の講座にお越し下さいましたお客さま、どうもありがとうございました。
ちょっと思い切った比較など、スライドのなかで行ってみました。

さて昨日の話のなかで、『田端文士村』の著者を、誤って大原富枝と申してしまいましたが、
正しくは近藤富枝です。お詫びのうえ訂正いたします。誠に申し訳ございませんでした。

この本は中公文庫で手に入ります。柚木さんが生まれ育った戦前の田端がどんなところ
だったのか、ご興味のある方にはぜひともお薦めしたい1冊です。

○○○

また本日の山陽新聞の文化面(14面)に、14日に開催しました、柚木さんの講演会の
要旨が掲載されています。ぜひごらんください。

そして、毎日新聞の広島県東部版に連載されている「日曜美術館」でも、本日この展覧会の
ことを取り上げていただきました。福山周辺にお住まいの皆さま、どうぞごらんください。

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実は8日にもガイドをしたのですが、その日のお客様は、男性1名を除いた後の女性全てが
「女子美卒」の皆様で、この会場が落ち合い場所、同窓会の第一会場なのでした。

お訊ねすればなんと横浜、鳥取、愛媛‥など遠い処からもぜひ「柚木先生の作品を見たい、
お話を聞きたい」と集まられたということでした。私ごときの案内ではさぞやがっかりなさったことと
申し訳なく思った次第でしたが、何よりも染色に関して全く素人の私が柚木先生の生徒さんに
会場内の案内をしている図なんて、笑い話にもなりません。

13日の夕方、仲間と会場内を情報交換しながら作品を見ているところへ、なんと柚木先生が
いらっしゃったのです!お顔色も今ひとつ、ご挨拶だけにして早々に引きさがりましたがお体の
具合いかがなのか、とても気がかりでした。

14日の講演会では、先生はお話中ずっと立ちっぱなし。その後もお知り合いやファンらしき方々と
の談笑、記念撮影と随分気を揉む場面が長い時間続いたのです。にも拘らずその後、私どもと
会場内をご一緒して下さったり質問にもお答えいただくなど、申し訳ないことばかりでした。

しかしその時に色々聞かせていただいたことが、22日に主役で登場することになるのです。

15日はワークショップで申し込まれたお客様に「布でコラージュ」を作っていただきました。
前述の「女子美卒」の皆様のお話、直接柚木先生から聞かせて頂いたこと、そして「夜の絵」を
参考にしたコラージュと、少しずつ「柚木ワールド」に近づいて行っているような気がしてきました。

8日の落ち込みからどうにか立ち直っての22日。2〜3人から始まって10人くらいまで集まってくだ
さいました。お客様にお伝えしたかったのは、柚木先生がどれほど布をお好きでまた大切に思われ
ているか、「これでなければならない、というものは何もありません」という柔軟な姿勢、過去から
現在への時間の流れ、そして簡単な図柄の染めの方が難しそうだという私の考えです。

午後もやはり10人くらい、朝とはちがう進め方にしました。けれども内容は同じもの。とても明るく
楽しい感じを与える会場で、これは作品が醸しだしているものであることに違いありません。
でも作品を生み出す苦しみは絶対にあるはずと思い、明るく華やいだ「色とかたち」のモトを、
お客様にも想像していただけるような話もしました。しかし30分で伝えられたかどうか・・・

21日、最後のガイドです。もっとたくさんの方々に来ていただきたい、私どもガイドスタッフの願いです。

(ボランティアスタッフ 大賀敬子)

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楽しさをお伝えしたい

「すごくきれいで楽しい, 元気がいっぱいもらえます。」
見終わったお客様がどなたもおっしゃる言葉です。

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小、中学生のお子様は、「トコとグーグーとキキ」の絵本の世界のインスタレーションに興味津々、
女子大学生の方は、「若々しくてモダンな感覚の作品に大いに刺激を受けました。」
あるご婦人は「こんなにきれいな色使いと楽しい作品は娘や孫にも是非見せたい。
もう一度一緒に来ます。」等々、うれしい感想をいただきました。

そして皆様にこにこと満足そうな顔で帰って行かれます。
ガイドして皆様に楽しさをお伝えできて私もとても嬉しいです。

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柚木先生は「仕事は楽しくて,嬉しくなくちゃつまらない」といつも新しい作品制作へ挑戦して
おられます。

展覧会は,残すところ一週間となりました。
日ごとに若い方たちの入場が増えていて,嬉しいです。  


(ボランティアスタッフ 野田尚子)

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会期も後半になりました。

連日の梅雨模様ですが、ボランティアスタッフの報告にもありますように、
昨日は園児でとても明るく賑やかな美術館でした。今日の山陽新聞夕刊6面に、
写真入りでこのときの様子が紹介されています。ぜひごらんください

今日はノートルダム清心女子大学の学生さんが、見学に来られました。
施設見学のほか、柚木展もごらんいただきました。

明日は当館のホールで、「担当学芸員によるレクチャー」を開催いたします。
図録に書いたことプラス、実際に作品を展示して私なりに見えてきたことをお話する予定です。
よろしければご来場ください。

それにしても早いもので、この展覧会も来週いっぱい限りの開催となりました。
本当に一ヶ月はあっという間です。

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元気な可愛いお客さま

6月19日(木)岡山市立弘西保育園(3才児・4才児・5才児・引率の先生)73名が
来館されました。
読み聞かせスタッフ一同、数日前から心待ちにしておりました。

玄関に園児の姿が見えた時、笑顔と笑顔のごあいさつ「おはようございます。」
もう、それだけでうれしくなってしまいました。ようこそ県美へ。

おはようございます!
(おはようございます!)

展示会場と絵本の読み聞かせコーナーをゆっくり見てまわっていただくように
役割分担を決め、可愛いお客さまの案内が始まりました。
空間を上手に使った展示会場は、広くのびやかで開放感があり、園児たちにも
柚木先生の親しみやすく、温かいお人柄が伝わったのではないでしょうか?

色彩のもつ不思議な力・形から呼び起こされる遊び心・・・自由にのびのび見てまわる
園児の五感をくすぐる作品。
一緒に案内する私までもが、園児の反応に揺さぶられて、新たな発見。
美術館という場所は、「こうでなければ」と思う瞬間です。

読み聞かせコーナーでは、ページを開くと何が出てくるの?どんなお話?と目を輝かせ、
じっと座って待つ園児の可愛いこと。私の胸はいとおしさでいっぱいになりました。

『ぎったんこ ぼったんこ』
(『ぎったんこ ぼったんこ』)

『トコとグーグーとキキ』
(『トコとグーグーとキキ』)

ありがとう。弘西保育園の園児の皆さん。

(ボランティアスタッフ 田中奈保子)

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記事掲載のお知らせ

今日の山陽新聞朝刊1面掲載のコラム「滴一滴」にて、
本展および関連展示「柚木家をめぐる画家たち」が紹介されています。
ご一読ください。

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柚木展関連事業ワークショップ

6月15日(日)に、柚木氏の作品により親しんでいただくためのワークショップ
「布を使ってコラージュしませんか?」を開催しました。広報が遅くお客様が来てくださるか
とても心配をしましたが、午前の部17名、午後の部15名の方がご参加下さいました。
(中には県外からお越し下さった方もいらっしゃいました。遠くからのご参加本当にありがとう
ございます。)

受付で名札づくり
(受付で名札づくり)


担当学芸員の解説付き鑑賞
(担当学芸員の解説付き鑑賞)


柚木氏の作品の特徴である「布の素材感と調和した明るい色、ユーモアやウィットに富んだ形」を
鑑賞後、コラージュに取りかかりました。

熱中!
(熱中!)

制作者お一人おひとりが、柚木氏の色と形を自分流にアレンジし、世界に一つのコラージュが
できあがりました。

このブログをご覧になる方の感性で、一つひとつの作品にタイトルをつけてみてください。


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柚木沙弥郎氏による講演会を開催しました

昨日同様、初夏の陽気のなか、待ちにまった柚木沙弥郎さんによる記念講演会を、
当館ホールにて開催しました。

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おかげさまで、200名を越えるお客さまにご来場いただき、会場は満員となる盛況でした。
どうもありがとうございました。

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戦後まもない頃、作家を志す契機となった岡山での経験から、近作そしてこれからの制作に
対する想いまで、時折ほのぼのとした独特のユーモアを交えながら、予定の時間を超えて、
お話をいただきました。

レクチャーのなかでは、こちらのような、型染めの時に使うときの型のご紹介もありました。
このブログでも特別に公開!させていただきます。茶色く映っていますが、これは和紙に
柿渋を塗布されているからです。これは型紙としては伝統的な材質です。

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お話のなかで興味深かったのは、型染めを制作し続けていて一番恐れたことが、
「自己摸倣に陥ることだった」というお話でした。民芸の系譜にたつ染色作家として評価が定着し、
大学で後進を教育する立場にあった柚木さんは、周囲が自らに期待する事柄についても、
おそらく自覚されていたことと思います。すでに評価を得たスタイルで制作し続ければ、
少なくとも周囲から表立った批判は出てこないかもしれない、しかしそれではいずれ自らの
制作活動は先細りになってしまうのではないか…。柚木さんの作品が新鮮さを失わないのは、
既存の評価に安住せず、自らの根底にある制作意欲をどこまでも大切されてきたからなのでは
ないかと思いました。

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ますます大胆で生命感溢れる近作を見るにつけ、柚木さんの場合は、同年代の日本人作家の
作品に対して用いがちな、「老成」「達観」「諦念」「枯淡の味わい」といった形容とは無縁なので
はないかと思います。かけがえのないこの歩みが、これからも永く続きますように。

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